発電所詳細

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相模原ソーラーシェアリング前戸4号発電所

発電所オーナーOWNER

たまエンパワー株式会社

たまエンパワー㈱は3.11を機に「食とエネルギーを通じて自然と調和した地域の未来を創る」ことを理念に、東京都多摩市で設立されました。2018年から相模原でソーラーシェアリング事業の検討を開始、2019年に営農を行う㈱さがみこファームを設立、発電と農業を一体的に運用し、地域共生型・自然共生型の事業を展開してきました。下部の農地では36種類1100本のブルーベリーを栽培し、会員制の体験農園として2023年にグランドオープン、農業とエネルギーに加え、観光、教育を掛け合わせ、次の時代の一次産業づくりを目指しています。2023年7月現在、約400名の個人会員と10社の法人会員がおり、低圧4基・272kWの発電所を運営しております。今期中に非FITでコーポレートPPAでの発電所を2基増設し、今後も地域での更なる発電所増設を計画中。令和4年度資源エネルギー庁地域共生型再エネ事業顕彰 受賞。

発電所の詳細DETAIL

発電所は神奈川県相模原市の山間部、多くのキャンプ場が立地し、週末は家族連れで賑わう清流道志川沿いの森に囲まれた農地の一角にあります。かつて耕作放棄地だった場所を地域の地主さんから借受け、ブルーベリーのポット溶液栽培を開始、約7000㎡の土地に36種類1100本のブルーベリーを栽培しています。夏は摘み取りの家族連れでにぎわい、プレオープンした昨年度は約1000名の来訪がありました。
農園には食やエネルギー、地域のことを楽しみながら学ぶことができる様々な仕掛けがされています。ブルーベリーの収穫シーズン以外でも大学生や企業、行政職員など、SDGsに関する視察や研修に多くの方が訪れるスポットとなっており、相模原市の「さがみはらSDGsまなべるマップ」にも掲載されています。また発電所は、立地自治会と協定を締結し、地域住民の災害時の電源供給ステーションともなっており、民間事業者と地域で築く共助の例として注目されています。

※トップの集合写真は、株式会社フレックス様が研修にいらっしゃった時に撮影した写真です。 

発電所の展望PROSPECT

これからの日本で更に再エネを拡大するには、地域に寄り添い、自然と調和した形で、農業・発電事業共に自立的に運営する「地域共生型のソーラーシェアリング」が最も有力な選択肢で、私たちはそうしたモデルをこの4年間で創ってきました。「電気をきっかけにした地域づくり」を一緒に行うパートナーである法人会員は10社に拡大しました。FITに頼らない電源開発を成功させるには、地域への理解をもって異なる立場で伴走してくれる需要家が必要不可欠だと感じます。私たちは今後、法人会員との信頼関係を軸に、津久井地域の耕作放棄地で、非FITのソーラーシェアリングを展開します。まず、2023度中に低圧2基を増設し、コーポレートPPA方式で環境価値付き電気を供給します。下部ではブルーベリーに加え、ワイン用のブドウを栽培、今後自社ワイナリーの建設も視野に入れ、今後地域で事業を拡大していく予定です。

DATA

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