発電所詳細

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結び合い農園ソーラーシェアリング1号機

発電所オーナーOWNER

丹上徹

結び合い農園ソーラーシェアリング1号機オーナーの丹上徹です。当農園は新規就農の家族経営で小さな農園ではありますが、地産地消の有機農業をベースにして、バイオディーゼルの原料となる食廃油の地元飲食店からの回収や、プラスチックフリーの野菜包装、バイオ炭作りとその農地利用など、持続可能な社会に向けた取り組みを行っています。近年特に力を入れているのはバイオ炭作りとその農地利用で、理屈の説明が少しだけ難しいのですが、バイオ炭を作ることでCO2を削減にすることができ、また炭の原料を里山の竹にすれば、里山整備にもなります。バイオ炭を入れた畑で育った野菜は「クルベジ」というブランドで販売されており、それらが多く求められるようになれば、それだけCO2削減と里山整備につながりますので、その普及の一端になりたいと考えています。

発電所の詳細DETAIL

当発電所はとても小規模なものですが、一部試験的にパネルの下にビニールハウスを設置した、まだ事例の少ない発電所です。ソーラーシェアリングのデメリットとして、架台の柱が邪魔であることと、パネルから地面にボトボト落ちる雨だれが挙げられますが、柱と柱の間にハウスを設置すれば、柱が全く邪魔にならず、雨だれも落ちてきません。また、架台の柱とハウスのパイプを繋げれば、ハウスの補強にもなります。このようにソーラーシェアリングとハウスの組み合わせは、ソーラーシェアリングのデメリットを解消してメリットを増やす一例になるのではないかと考えています。ソーラーシェアリングはまだまだ発展途上の発電方法だと思いますが、当発電所の試験的な取り組みが知見の蓄積に少しでも役立ち、ソーラーシェアリングのさらなる普及に繋がれば嬉しいです。

発電所の展望PROSPECT

パネルの下でしっかりとした営農ができるか等、いくつか課題がありますが、それらの課題をクリアしてもっと規模の大きいソーラーシェアリングを設置し、多くの世帯に電気を提供できる体制を作りたいです。できた電気は今まで野菜の対面販売で作ってきた地元のお客さんとの関係をもとに、地元のお客さんに買ってもらいたいと考えています。野菜だけでなく電気でも、お客さんにとっての地産地消で持続可能な選択肢になりたいです。持続可能な電力への切り替えを行う人が無視できないほどの多数派になることは、選挙の投票よりも強力な政治を動かしえるメッセージになるはずと考えますので、それに貢献したいです。

DATA

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